bbPress 1.0 正式版リリース！フォーラム・掲示板をインストール！

WordPressの妹分で、フォーラム・掲示板ソフトウェアのbbPress 1.0の正式版がようやくリリースされた。今回のbbPress 1.0がリリースされるまでかなりの時間がかかったように思うが、WordPressと一緒の管理画面が採用されるなど、かなりのユーザービリティの向上が図られているようだ。

ウェブサイト構築にあたって、フォーラムや掲示板の設置はまだまだ需要のあるところだと思うので、テストも兼ねてインストールしてみたので、そのリポートをしてみたい。

それではbbPress 1.0をインストールしてみる。bbPressの公式サイトからアーカイブをダウンロードする。インストールのマニュアルに従ってインストールしていこう。圧縮ファイルを解凍してサーバーにアップロードする。

できれば日本語で使用したいので、現在公開されている最新の日本語リソースをダウンロードする。残念ながら、bbPress 1.0の日本語リソースはまだリリースされておらず、最新は0.9.0.1のものだ。bbPressをインストールしたルートディレクトリにmy-languagesというディレクトリを作成しよう。そこにja.poとja.moをアップロードする。ここまでできたら、ブラウザでbbPressをインストールしたURLにアクセスしよう。

ブラウザでアクセスすると以下のような画面が出てくる。言語ファイルがあるとInstallation languageが表示されるのでjaを選択する。

すると日本語化されたインストール画面が表示されるはずだ。言語ファイルがbbPress 1.0のものではないので所々英語のままだが我慢する。

Go to step 1を押すとデータベース情報を入力する画面になる。Database name、Database user、Database passwordを入力する。Show advanced settings をクリックするとDatabase hostや文字コードを変更できるようになるが、通常はデフォルトのままでいいだろう。

Show database configuration fileをクリックする。bbPressをインストールしたディレクトリのパーミッションに書き込み権限がない場合は、bb-config.phpというファイル名で保存してください、というメッセージが出るので、それに従うか、いったん戻ってディレクトリのパーミッションを変更してから再度ボタンをクリックすると自動的にファイルが作成される。

Go to step 2をクリックしよう。WordPress ブログとの統合 (オプション)が表示される。今回はbbPress単体でインストールしてみるのでこの項目はスキップする。あとからでもbbPressの管理画面よりWordPressとの統合は可能だ。WordPressとの統合に必要なのはCookieとデータベースの設定だ。

Skip WordPress integrationをクリックする。WordPressとの統合は後からでもできる旨が表示される。

Go to step 3をクリックする。サイト設定として、サイト名、サイトURL（入力済み）、”Key Master”のユーザー名、Emailアドレス、最初のフォーラム名を入力する。全て入力し終われば、Save site settingsをクリックしよう。

最後にComplete the installationをクリックしよう。ユーザー名、パスワード、サイトのアドレスが表示され、インストールは完了だ。

bbPressをインストールしたURLにアクセスすると以下のような画面になる。

管理画面へのログインは、bb-login.phpにアクセスする。（サイト側でログインして、管理を押してもいいだろう。）ログインすると、WordPress 2.7より採用されたデザインライクの管理画面が表示される。bbPress 1.0よりWordPressとデザインが統一されたことでかなり親しみを覚えるのではないだろうか。

見ての通り、インストール自体はWordPress同様簡単だ。WordPressの統合を考えると少しややこしくなると思うが、フォーラム・掲示板単体のインストールは容易だろう。日本語リソースがbbPress 1.0に対応していないという問題もあるが、近いうちに対応したものがリリースされることを期待したい。

bbPressはフォーラム・掲示板として特化しているため、使い勝手はよさそうだ。WordPressの公式サイトにあるフォーラムもbbPressで運営されている。

bbPressを導入する問題はいくつかあると思う。一つはWordPressとの統一されたデザインをどうするか、ということだ。サイトをWordPressで構築し、掲示板を組み込むのにbbPressを使おうとすると、データベースの統一やユーザー管理の統一はできても、デザインは独立したものだ。もちろん、bbPressのデザインをWordPressに合わせて作成すればいいだけの話だが、その分時間とコストがかかるわけだ。

もう一つは、bbPressがログインしたユーザーのみ投稿できるという点だろうか。ログインせずに掲示板に書き込むことができないので、あまり活発でないサイトの場合、閑散とした状況になりそうだ。もしかしたらプラグインなどで対応できるのかもしれないが、調べてみないとわからない。

長々と色々書いてきたが、bbPressは、話題のBuddyPressとも統合することができるので、フォーラム・掲示板のソフトウェアとして注目すべきものだろう。情報量がまだまだ少ないので、このサイトでも引き続き情報公開していきたいと思う。

最後に、bbPress関連のサイトを紹介しておく。

• bbPress公式サイト
• bbPress Showcase （テーマやプラグインについて）

ちなみに、今回のbbPress 1.0は、ジャズ・サックス奏者のSidney Bechetにちなんで、Bechetと名付けられたようだ。WordPressと同様の慣習を引き継いでいるのはさすがだ。